さっそく中小企業診断士の醍醐味、企業経営理論からはじめます。
経営者やコンサルタントのみならずビジネスパーソンにとっては特に学ぶべき科目です。
とはいえ、世の最前線で活躍している人達はもう身体に染み込んでいる筈ですから、
ゼペットブログは、できる限り分かりやすいアウトプットをしていこうと思います。
「自分が社長になったつもりで働きなさい!」
なんて耳にタコができる程、言われた事がある人が多いのではないでしょうか。
企業ってなに?
日本には300万を超える企業があります。あらゆる分野で経済活動をしていますね。
日本に会社っていくつあるの?業種別企業数とその増減、開業数と倒産数、黒字と赤字の傾向を調べてみた│経営者コネクト (keieisha-connect.com)
企業とは必要なインプットを市場から買い、付加価値を付けて市場で販売し売上や利益を得ています、これを企業活動と言います。
私の会社では顧客に喜ばれそうな商品を考えてデザイン開発をしています。
原材料を集めて加工し商品を製作しパッケージングをして完成したら輸入して全国の店舗に並び販売されます。
可愛い!楽しい!ワクワクする!商品を作ることが私の会社の付加価値になります。
実際に商品を作る原価(資材費や人件費や運搬費など)に付加価値を加えたものが、その商品の販売価格となります。
お客様が買ってくれたら、その付加価値分が「利益」となるわけですね!
当然ですが、いくら作っても売れなければ利益にはなりません。
顧客に認められる付加価値をつくりだしていくこと。これがとても重要なんですね。
企業の目的とは?
もちろん、そんな人もいると思います。
「世の為、人の為」と本気で世界を救おうと日々努力をされている方もいるでしょう。
なにせ何百万社もあるのですから、目的や使命は千差万別。
でも、すべての企業に共通している点もあるのです。それは…
企業は継続をしていく必要がある
ということです。
永く顧客に認められる為には付加価値を生み出し続けなければなりません。
これを表す言葉がゴーイングコンサーンです。
ゴーイングコンサーンとは
継続する存在、継続企業。
企業は永続的に存続していることが前提である。
企業を経営していくには、外部環境とうまく関わっていく事が重要です。
市場で材料を買ったり、資金を準備したり、工場で加工したり。
付加価値を加えるためには様々な外部環境とのやりとりがあります。
このように外部環境と相互作用がある仕組みをオープンシステムといいます。
企業はオープンシステムです。
外部環境には原材料市場や金融市場や労働市場などが存在します。
さらに税金や規制などの基本条件を決める政府も外部環境です。
外部環境の関係者のことをステークホルダーといいます。
ステークホルダーとは
外部環境の関係者、利害関係者なんて呼ばれたりもします。
上場企業の株を買うとステークホルダーと呼ばれますね。
企業を永続的に経営していく為には、外部環境やステークホルダーとの関わり方がとても大切なんです。
経営活動の構成要素
こんなピラミッド構造をイメージしましょう。
経営理念とは
経営者もしくは企業が表明する
・行動指針 ・抽象的、理念的な目的 ・規範 ・理想 ・価値観 など
これは「社長になったつもり」になる重要なポイントかもしれません。
経営理念(社是)がたんなる”スローガン”になっていたら…どんなに売上コスト意識を持っていても一社員。
経営理念は会社の存在そのものと言っても過言ではありません。
この理念を叶えるために経営戦略や営業活動があるのです。
優良企業はこの経営理念が組織文化として根付いています。
例えば、意見が分かれているプロジェクトを遂行するべきか、止めるべきか…。
迷ったときは「経営理念」に則っているかで判断します。
あなた(の会社)の経営理念は何ですか?