ここではリソースベース型戦略派のバーニーさんが提唱するVRIO分析についてまとめます。
VRIO分析
バーニーは企業が持続的な競争優位を築くために重要な経営資源を4つに要項に整理しました。それがVRIO分析というフレームワークでになります。
・Value ーそれは経済価値を生みだしますか?
・Rarity ーそれは希少価値がありますか?
・Inimitability ーそれは真似されませんか?
・Organization ー組織体制は整っていますか?
この4つの頭文字をとってVRIO分析と称します。
なんとなく、分かります。
教材では※特に模倣困難性が重要!と太字で書かれています。確かに真似されにくい技術や特許、意匠などを有していると強いですよね。
というか、簡単に何でもコピーできる時代です、知り合いのデザイナーが「私が苦労してデザインした商品が中国の展示会で普通に並んでいた…」なんて話をよく聞きます。
小売企業の企業価値(株価や時価総額)がなかなか上がっていかないのは、ソフトウェアなどと違い簡単に真似されてしまう可能性が高いからですね。
特有の技術や熟練のノウハウ、顧客の信用といった無形資産は希少性(Rarity)が高く簡単に真似されない(Inimitability)ので、こういった企業は持続的な競争優位を築けているといえます。
VRIO分析は頭文字の上から順番にYES/NOを答えていきます。
むちゃくちゃ分かりやすいサイトがありましたので参考に貼り付けさせていただきます。
企業ごとの事例もあって、凄く分かりやすいですね。
これを読めば私がまとめる必要もありません、勉強になります。
コアコンピタンスについて
続いてコアコンピタンスについてまとめます。
コアコンピタンスとは企業が競合他社に対して圧倒的に優位にある事業分野や,他社にはない独自の技術やノウハウを集積している中核となる部門のことです。
「強み」とも似ていますが3つの特徴があることがポイントです。
コアコンピタンスの特徴
①客に価値提供をするのに役立つこと
②簡単に真似ができないこと
③様々な用途に広く展開できること
分かりやすく解釈をしたくて企業例なんかを探していましたが、とてもしっくりきたのは富士フイルムです。
「フジカラーで映そう♪」でお馴染み、カメラのフイルムといえば富士フイルムでしたが、デジタルカメラや携帯電話のカメラ機能が技術向上してきたことにより、フイルム需要が大きく減少してしまいました。しかし、フイルム事業で培った精密な技術力を医療業界や美容業界で応用し企業価値を今もなお高めていってます。写ルンですの時代から、いまでは高品質な化粧品を提供してくれる企業イメージに変貌を遂げました。
まさしく、これぞコアコンピタンスですね!
ケイパビリティについて
さらに似たワードが出てきます、ケイパビリティ。
いや~ひとつにまとめて欲しいものですが…
ケイパビリティ(Capability)=才能、能力
企業においてケイパビリティと言う場合は「企業が得意とする組織的能力」を表すらしいです。
…うーん。ここも検索で調べます!
検索【コアコンピタンス ケイパビリティ 違い】
なるほど。つまり各分野のケイパビリティ(組織能力)が組み合わさり、企業独自のコアコンピタンスとなりうると、ざっくりこんな解釈になりますか。確かに「組織力」というのは外部環境に左右されない自社の強みですから、多くのケイパビリティを有する企業が持つコアコンピタンスは超強力ですね。
ここまでリソースベース型戦略についてはVRIO分析を中心に覚えていきました。
ポジショニングベース型戦略と違うのは明確に自社の組織力や競争優位に立てる経営資源に重きを置く点。内部環境を充実させるべしという戦略論ですね。
コアコンピタンスなどは今後、投資などの目線で企業をみる時にも役に立ちそうです。