とるべき戦略は業界や企業によって異なります。
それぞれが置かれている環境を考慮して作成をしましょう。
まずは環境分析の定番SWOT分析について解説します。
SWOT分析で企業の現状を知ろう
SWOT分析では4つの区分で分析をします。
Strength(強み)
Weekness(弱み)
Opportunity(機会)
Threat(脅威)
この4つの頭文字をとってSWOT分析と称しています
「強み」と「弱み」は内部環境、つまり自社内の状態を表します。
例えば、もの凄い特許を持っていれば「強み」、資金が乏しいは「弱み」ですね。
企業の経営資源=ヒト・モノ・カネ・ノウハウなど を洗い出しましょう。
それに対して「機会」と「脅威」は外部環境になります。
例えばSNSで話題になっているのは「機会」、外国のトップ企業が参入してきたら「脅威」です。外部環境は自分達ではどうにもできない事柄です。
マクロ(大きな)視点とミクロ(細部)視点それぞれに立って考える必要があります。
コーヒーショップで例えていみますね。
私、ゼペットが都内で3店舗のカフェを経営しているとします。
ゼペットCAFEが置かれているのはこのような状況だと分析しました。
Strength(強み)
・〇〇コンテストで優勝したバリスタが監修
・落ち着いた店内と評判
・希少価値の高いコーヒー豆を仕入れる販路がある
・1番人気のシフォンケーキは遠くから食べにくる人もいる
Weekness(弱み)
・経営者のこだわりが強いので仕入原価が高め
・スタッフが直ぐに辞めてしまい安定しない
・メニューが多すぎてロス率が高い
・システムへの投資が少なくアナログ対応が多い
Opportunity(機会)
・1号店が朝のニュース番組で紹介されて話題になっている
・スタッフが投稿しているインスタがバズった
・近くに専門学校ができて生徒が増えてきた
・世界コンテストの出場権を得た
Threat(脅威)
・コーヒー豆の原価が更に上がっている
・安価のトップチェーン店が同じ商圏に来月オープンする
・台湾で話題のお茶がブームになっている
・隣のビルが工事でうるさい
こんな感じでしょうか。このようにSWOTをまとめながら、何に力を注ぎ込むべきで何を補う(あるいは諦めるか)べきか等を検討し戦略を作成します。
戦略アプローチ
戦略を作成する際の2つのアプローチがあります。
過去問で良く出題されているのでメモします。
・ポジショニングベース型
・リソースベース型
ポジショニングベース型 戦略
外部環境の変化に柔軟に対応することを重要視する戦略論です。
マイケル・E・ポーターという学者らが提唱をしました。
ポジショニングベース型は、外部環境をしっかりと分析したうえで、その環境下において自社はどのように立ち振る舞うべきかを検討します。外から内の戦略です。
リソースベース型 戦略
企業の内部資源を重要視する戦略論です。
こちらを提唱していた代表的な学者はジェイ・B・バーニーです。
リソースベース型は経営資源(ヒト・モノ・カネ・ノウハウなど)の質の差こそが大きな収益の差になる、特に他社が真似できないノウハウや能力こそ最重要とされています。
経営資源こそ競争優位をもたらす
ここでは戦略を作成するうえで欠かせない「経営資源」についてまとめます。
経営資源には有形と無形がある
企業のあらゆるものが資源となりますが、有形資源と無形資源があることを覚えます。
有形の経営資源といえばヒト、モノ、カネ。建物とかも有形になりますね。
一方で無形の経営資源は何でしょうか。例えばブランド力ですとか信用、熟練工のノウハウや技術力、顧客データなどは間違いなく会社の財産と呼ばれるものですよね、これが無形の経営資源です。