新型コロナによる外出自粛が続くなか2022年2月が過ぎました。
早速いくつかの上場企業が月次速報を更新しています。アパレルや雑貨店を中心に注目ショップをまとめました。
↓2月売上月次速報 企業選定:ゼペット
ユニクロは引き続き苦戦か?各社の2月売上は…
コロナ禍の近年においては、まずは昨年、一昨年の振り返りが大事ですね。
2020年は中旬頃から新規感染者が目立ちはじめ第1波の始まりとなります。
逆に昨年は20年12月末からの感染者急騰が落ち着いてきた時期ですね。
「リバウンド商戦」と息巻きはじめたのが丁度昨年の今頃でした。
これを踏まえてまずは日本をアパレル産業をけん引するファーストリテイリング。
ユニクロ国内直営店+ECの売上は前年対比88%という結果でした。
少し厳しい結果となりました。
「月を通して気温が低かった影響により、春物商品の立ち上げに苦戦~」とのこと。
1月は冬物商品が少なくセール商戦に乗れずという状況でしたので、
悪い流れを引きずってしまった印象です。
アダストリアは奮闘したのではないかな?
続いてはグローバルワークやニコアンドを運営するアダストリア。
こちらは98%と前年にあと一歩及ばすも、1月に22店舗、2月も13店舗と不採算店の閉店を進めながらもこの実績は私は評価できる考えております。私は明治神宮前の旗艦店をよくリサーチしますが、PRや異業種コラボも積極的で複数ブランドを抱えるアパレル企業の中では頭一つ抜けてきましたね。生活雑貨を多く取りそろえるLAKOLEもTSUTAYA書店内に限定ショップを出したりしていますが品質も着実に上がってきています。
飛躍のワークマンは少し落ち着くも依然順調
ワークマンプラスを始めこの数年で飛躍的な進歩を遂げたワークマン。
勢いは若干落ち着いてきた感もありますが、まだまだ話題性はバツグン!
東急ハンズを買収した兄弟会社のカインズとのシナジー効果にも期待しています。
生活雑貨は少し停滞気味…その理由は?
ニトリは前年比101%、無印良品は96.9%という結果となりました。
原材料や輸入費の急騰により様々な物が値上げを余儀なくされていますが、
雑貨や日用品、食品はその余波を大きく受けている印象があります。
無印良品は食料品の伸びがいま一つでしたが、消費動向を観察していると
明らかに慎重な買い物になっている印象を抱いています。
特にプライスラインを平均あるいは安価に設定しているブランドは
少し値上げをすれば敬遠され、据え置きでは急騰コストを吸収できず利幅が落ちる。
舵取りがとても難しい状況だと感じます。
このあと発表されるセリア等100円ショップの売上動向にも注目しています。
高単価品は貢献している?
三越伊勢丹は悪くない結果ではないでしょうか。まん延防止の期間中もデパ地下は人で賑わっていました。日々の消耗品や食料品を節約する一方で、贅沢品は惜しまない。みんな嗜好品でストレス発散をしているのかもしれません。
高単価ではTOKYO BASEが間もなく速報発表します。ここは勢いがありますね、メイドインジャパンとクオリティーに拘り、国内アッパー層はもとより海外でも評価されています。
続きは、他の月次速報が揃ったら少しずつ書いていこうと思います。
(追記)
ワールドは大丈夫?前年比75%で厳しそう
一昨年からリストラを積極的に敢行しているワールド。
昨年から数百店舗の閉店をしていますので、売上だけではなく利益体質に改善できているかを注目していく必要があります。
TOKYO BASEは97%と予想よりも厳しい結果に感じます。
各社がスクラップを続ける最中、原宿にも新店をオープンしていたので勢いは続くと思っていました。引き続き注目です。